今日から犠牲祭の連休。今日は前日です。
今日から帰省し家族で祝い過ごす人が多いので、街は静まり返っています。
犠牲祭とは、ラマダン明けの祝日と同様にイスラム教の大事な祝日。イスラム教徒は、毎年この時期になると羊やヤギ、牛などを解体します。これは、預言者であるイブラヒムが、神に息子を捧げなければならなかった事がゆるされ、代わりに子羊を捧げたという故事が由来となったそうです。解体した肉は、みんなで食べたり、近所の人や貧しい人に配ったりします。
エジプトでは、犠牲祭の数日前から至る所で、ヤギや羊、牛がいる風景が見られます。設置された特設会場に運ばれてきます。普段からそれらは道にいたりするのですが、犠牲祭の前は、ものすごい数が出現します。各家庭で行うところもあり、つながれているのも目にします。
さすがに最近は都会の住宅地の中心ではその光景は見なくなりましたが、今年はコロナで休校になった事もあったのか、知り合いのお宅の向かいの国営学校は会場となっていたようです。
普段から普通に肉を食していながらとても複雑な気持ちになり、正直現場にはとてもじゃないけど近づけない、という気持ちです。矛盾してますよね。しかし、命の意味を考える、そして食べることへの感謝、分け与える行為、色々と考えさせられる機会なのです。
